ヨガインストラクター資格の難易度とは?

ヨガインストラクターの資格に公的なものは存在せず、民間の団体が発行している資格がいくつかあります。日本国内の団体はもちろん、アメリカやインドなどでもヨガインストラクターの資格取得が可能です。まずは全体的なヨガインストラクターの資格の難易度を紹介していきます。

ほぼ100%の合格率で難しくない

全体的なヨガインストラクターの資格合格率は、ほぼ100%です。一部難易度が多少上がる資格は存在しますが、スキルアップしたい人向けの資格で、初心者向けの難易度は低いです。資格取得のための講座を受講していれば、100%に近い確率で合格すると考えておきましょう。

再試験になってもどこが問題だったのか指導するスクールが多い

ヨガインストラクター資格のテストでは、実技試験と筆記試験が設けられている場合があります。筆記試験はヨガとは?からヨガの歴史、ヨガの呼吸など基本的なことを学んでいきましょう。実技試験では、デモクラスを開催し生徒さんにポーズの調節ができるか評価されています。

デモクラスの場合は、緊張して失敗してしまうかもしれません。生徒さんに教えるのを慣れていない方は、実力を発揮できない場合もあるでしょう。しかしスクールに通っていれば、講師が悪い部分を教えてくれます。客観的に改善すべき点がわかるため、1回目で落ちても2回目で合格する可能性が高いです。

全米ヨガアライアンス資格別の難易度について


多数あるヨガインストラクターの資格の中でも人気があるのが、全米ヨガアライアンスです。全米ヨガアライアンスは、以下のような資格があります。

  • RYT200
  • RYT500
  • ERYT200
  • RPYT

それぞれの資格取得の難易度を解説していきます。

RYT200は難易度が低め

RYT200は、全米ヨガアライアンスの資格の中で最初に取得するものです。世界的に見ても知名度が高く、ヨガインストラクターを目指す方の多くが取得しています。現在ヨガインストラクターの公的資格はありませんが、RYT200は技術を習得している指標として活用する場合も多いです。

RYT200は、200時間の講習を受けます。費用は40~60万円程度です。同じくらいの40万円かかるJYIAが60時間のため、RYT200は同じくらいの費用をかけて長い時間が学べてお得です。また200時間は数ヶ月や1年など長期的に学ぶだけでなく、1ヶ月以内の短期集中コースの受講もできます。

  • 世界に通用する資格を取りたい
  • 短期間で資格を取得したい
  • 仕事に活かせる資格を選びたい

このような希望を持つ人に、RYT200はおすすめです。基礎からヨガを学べて、ヨガのポーズはもちろん、生徒さんに指導する力も身につけます。スクールで学んでいればほぼ100%の合格率で、難易度は低めです。

資格名 RYT200
費用 40~60万円
期間 3週間~1年
講習時間 200時間
難易度 低め

RYT500は難易度が高め

RYT500は、RYT200を取得した人が、次にステップアップする資格です。合計500時間の講習が必要で、200時間+300時間の講習で取得できます。より高度なヨガの知識を学ぶための資格です。

RYT500は500時間の講習で、費用も60~90万円と高くなるため、上級者向けです。資格を取得すれば上級レベルと判断されやすく、海外でヨガインストラクターの可能性も出てきます。RYT200に合格しないと次に進めないため、当然難易度は高いです。2019年10月現在日本でRYT500を取得した人は、わずか205人です。

資格名 RYT500
費用 60~90万円
期間 1年~3年
講習時間 500時間
難易度 高め

E-RYT200にテストはなし

E-RYTとは、ヨガインストラクターを指導する先生になる資格のことです。一般の生徒さんに指導するのがRYTで、さらなる上級クラスがE-RYTです。E-RYT200を取得するには、RYT200を取得していることはもちろん、2年間または1,000時間以上のティーチング経験が必要です。

E-RYT200にテストはありません。RYT200取得後に、指導者として実績を積むことが条件です。テストがないため受講費用は要りませんが、登録費用として5,000円かかります。E-RYT200を取得すると、RYT200のリードティーチャーとして活躍できます。

またE-RYTにはRYT500取得後に目指す、E-RYT500もあります。RYT500自体難易度が高く、さらに4年以上または2,000時間以上の指導実績が必要で、難易度は高いです。

資格名 E-RYT200
費用 登録料5,000円
期間 2年以上または1,000時間以上
講習時間 なし
難易度 高め

RPYTは難易度が低め

RPYTは、マタニティヨガのインストラクターを目指す資格です。現在ヨガインストラクターとして働いている方が、妊婦向けヨガを学びたいときにおすすめです。初心者がいきなりRPYTを学んでも基礎が身につかないため、まずはRYT200から取得してください。

RPYTは、85時間の講習を受けます。さらにRPYTに登録するには30時間のマタニティクラスを指導する必要があります。受講費用は20万円程度で高くありません。難易度も低く、講座を受講すれば高い割合で資格が得られるでしょう。

またキッズヨガの指導者になる、RCYTもあります。RYT200やRYT500を取得しているのが条件のため、難易度はやや上がりますが、RCYT自体の難易度は低めです。同じく受講料は20万円程度で、追加で考えておきましょう。

資格名 RPYT
費用 20万円
期間 数週間~2ヶ月
講習時間 85時間
難易度 低め

NPO法人日本YOGA連盟資格別の難易度について


日本のヨガインストラクターの資格を取得したいなら、NPO法人日本YOGA連名の資格がおすすめです。資格を取得すると、会員向けのヨガ指導や、温泉施設でのヨガ指導ができます。資格取得は3種類です。

  • ティーチャーインストラクター
  • インストラクター
  • 温泉ヨガ指導員一級・二級

ティーチャーインストラクターの難易度は低め

会員向けのヨガ指導をしたい方におすすめの資格です。受験するための要件は、2年間で30回以上の派遣実績があることです。インストラクターのレベルアップに活用できます。

まずは団体が提供する7日間インストラクター養成講座を受講しましょう。ティーチャーインストラクター自体に講習はなく登録料の10,000円のみです。難易度は低く、実績を積み上げれば資格取得が可能です。

資格名 ティーチャーインストラクター
費用 登録10,000円
期間 なし
講習時間 なし
難易度 低め

インストラクターの難易度は低め

インストラクターは、7日間インストラクター養成講座修了者で、認定試験に合格すると取得できます。7日間のみで資格取得が可能なため、短期間で資格取得を目指す方におすすめです。講習は全国でも受講が可能で、7日間合計42時間で学んでいきます。資格を取得すると、講師派遣などで活躍できます。

資格名 インストラクター
費用 11万円
期間 7日間
講習時間 42時間
難易度 低め

温泉ヨガ指導員一級・二級の難易度は低め

温泉施設などでヨガの指導ができる資格です。まずは7日間のインストラクター養成講座を受けましょう。インストラクターの資格を得てから、スキルアップとして利用できます。温泉ヨガ指導員の講習は、全国各地の温泉施設で開催されています。受講期間は2~3日間で、短期間で資格取得を目指せるでしょう。

資格名 温泉ヨガ指導員
費用 約11万円
期間 2~3日
講習時間 不明
難易度 低め

一般社団法人全日本ヨガ協会(AJYA)


日本のヨガ団体で、資格を取得すると団体の指導員として活躍できます。資格は1級~3級までで、さらなるレベルアップも可能です。

  • AJYA3級 マスター
  • AJYA2級 アドバンス
  • AJYA1級 シニア

AJYA3級 マスターの難易度は低め

AJYA認定スクールや教室で指導する方が、最初に目指す資格です。費用は講習として8万円、登録料として1万円です。座学から実技まで幅広く学ぶことができます。受講時間は36時間のため、短期間で低価格での資格取得を目指す方におすすめです。3級に合格すると、AJYA認定の場所での指導ができます。

AJYAには別途登録料が必要です。認定教室30,000円、認定スクール100,000円、認定校600,000円がかかります。年会費も別途かかるため、毎年かかる費用もチェックしておきましょう。

資格名 AJYA3級 マスター
費用 約9万円
期間 不明
講習時間 36時間
難易度 低め

AJYA2級 アドバンスの難易度は低め

3級のマスターを取得した方が、さらなるレベルアップを目指す資格です。ハタヨガの知識を深めながら、資格を取得すると認定校やスクールなどでハタヨガクラスを受け持てます。講座の費用は約20万円で、受験料として2万円かかります。

資格名 AJYA2級 アドバンス
費用 約20万円
期間 不明
講習時間 64時間
難易度 低め

AJYA1級 シニアの難易低め

1級は2級に合格した人が、さらにスキルアップするための資格です。資格を取得すると、シニアクラスやマタニティクラスも受け持てます。1級や準1級でRYT200の取得も可能で、ステップアップしたい方にもおすすめです。

資格名 AJYA1級 シニア
費用 約38万円
期間 不明
講習時間 36時間
難易度 低め

プロフェッショナルヨガ検定


インド政府公認のヨガインストラクター資格です。本格的なヨガを学びながら、資格取得を目指せます。資格は1~4までで、徐々にレベルアップができます。

  • レベル1 ヨガインストラクター
  • レベル2 ヨガティーチャー

レベル1 ヨガインストラクターの難易度は低め

現在日本で検定が受けられるのは、レベル1までです。レベル2も日本での受験が受けられるよう進められています。またインドではレベル1とレベル2の受験が可能です。レベル3~4までは準備中のため確認してください。難易度は1~4までわかれており、レベル1なら難易度は低めです。

試験は筆記と実技の2種類で、筆記試験は全日本ヨガ連名のホームページに模擬試験が掲載されているため活用しましょう。

資格名 レベル1 ヨガインストラクター
費用 受験料37,800円
期間 なし
講習時間 なし
難易度 低め

まとめ

ヨガインストラクター資格は、全体的に見ても難易度が低い資格が多く、初心者からでもヨガインストラクターを目指せます。講座が用意されている資格であれば、スクールに通い真面目に勉強すれば、ほぼ100%に近い確率で合格できます。スクールなら受験対策も聞けて、自分の改善すべき点も指導してくれます。資格取得を目指す方は、各団体が提供する講座内容や費用を比較してみてください。