未経験者がヨガインストラクターになるには?

ヨガインストラクター未経験だと、すぐに働けるのか悩んでいませんか?実はヨガインストラクターに国家資格はなく、民間の資格しかありません。それでも事前に資格を取得するべきか?まったくの未経験者でも雇ってくれるスタジオがあるのか気になっていることでしょう。未経験者がヨガインストラクターになるには、3つの流れがあります。

民間の資格を取得してから応募する

ヨガインストラクターに必要な資格はないといっても、多くの方は民間の資格を取得しているケースが多いようです。最初に技術を身につけてから働きたいと考えているなら、まずは資格取得を目指しましょう。民間の資格でも所有していれば、履歴書に記入できてアピールできるメリットがあります。

未経験OKのヨガスタジオに応募しレッスンを受ける

ヨガスタジオの中には、未経験者OKの求人を出すところがあります。未経験者OKとしているのは、大手のヨガスタジオで研修制度を設けているためです。ヨガインストラクターの育成から開始できるため、経験は問いません。

各スタジオの研修期間は、2~3ヶ月です。ヨガがまったく未経験でも、やる気さえ認められれば採用はありえます。研修から設けている理由は、ヨガスタジオによってもレッスン内容や接客方法が異なるためです。事前に資格を取得しても就職先のスタジオで役立つとは限らず、まっさらな状態の人材を求めるスタジオもあります。

ただし研修期間は、レッスン費用が別途取られるところもあります。給料からレッスン料が差し引かれると、手取りは少なくなるため注意しましょう。一人暮らしで手取りが少ないと生活が苦しくなってしまうため、研修費用は別に用意しておくと安心です。

個人運営のスタジオに応募する

ヨガスタジオによっては、個人経営のところもあります。またはフリーランスとして働き、複数のスタジオを掛け持ちするケースもあるようです。個人経営のヨガスタジオや、フリーランスとしての働き方は、ほとんどが即戦力を求めています。未経験者がいきなり挑戦するのは難しいため、まずは資格取得や実績を積み上げていきましょう。

取得を目指したいヨガ資格の種類

ヨガインストラクターを目指す方が資格取得から始めるなら、代表的な民間の取得を比較しましょう。どの資格取得がいいか迷ったら、全米ヨガアライアンスの取得がおすすめです。

全米ヨガアライアンス


全米ヨガアライアンスは、1980年代にアメリカで誕生しました。世界最大級のヨガ協会が誕生することで、世界各国でも通用する資格取得が目指せるようになりました。全米ヨガアライアンスには、おもに3つの資格があります。

  • RYT200
  • RYT500
  • RPYT

中でもRYT200は、これからヨガインストラクターを目指す第一歩となる資格です。RYT200からRYT500へとステップアップし、さらに必要に応じてRYTを取得すればいいでしょう。

RYT200は日本でも取得する人が多い資格です。全国各地で資格取得が目指せる講座が開設されています。費用はスクールによっても変わりますが、40~60万円程度が一般的です。ヨガスタジオによっては、社内研修を通してRYT200の資格取得が可能なところもあります。研修を受けながら資格取得を目指すなら、求人情報で確認してください。

NPO法人 日本YOGA連盟


日本の大阪にあるNPO法人が提供する資格が取得できます。ヨガを通して病気の予防や体質改善を目的とした団体で、養成講座を受けることで資格取得が可能です。認定資格は種類あります。

  • ティーチャーインストラクター
  • インストラクター
  • 温泉ヨガ指導員一級・二級

資格取得は、7日間インストラクター養成講座を受ける必要があります。さらにステップアップしたい方は、ティーチャーインストラクターを目指すと7日間インストラクター養成講座の指導員になれます。

一般社団法人全日本ヨガ協会(AJYA)


東京にある一般社団法人で、全国に加盟校や加盟教室を開き、ヨガを通し美容・健康・ストレス解消などの活動を広めています。インストラクターの養成にも力を入れ、AJYAのカリキュラムを終えると認定資格が得られます。取得できる資格は3種類あります。

  • 1級 SENIOR シニア
  • 2級 ADVANCE アドバンス
  • 3級 MASTER マスター

3級を取得すると、認定スクールや教室でインストラクターとして指導ができます。2級からは独立開業プログラムを学ぶことが可能です。1級の取得でさらにスペシャリストを目指すこともできます。

AJYA1級または準1級を修了すると、RYT200の取得が可能です。RYT200の資格を目指す方の第一歩としても、AJYAライセンス取得はおすすめです。

社団法人日本ヨガインストラクター協会(JYIA)


美容や健康、ストレス解消を目的とした団体で、インストラクターの技術向上も目指しています。47都道府県にJYIA認定校があるため、全国各地で資格取得を目指せます。提供されている各プログラムを終了すると、JYIA認定のヨガインストラクター受験資格が得られます。資格取得の種類は3種類です。

  • 1級 シニア
  • 2級 アドバンス
  • 3級 マスター

ヨガ初心者は3級からはじめ、ヨガの入門を学びます。2級はアーサナを解剖学的に理解し、対象者に合わせたプロップを使用した指導が身につきます。3級はさらなるスキルアップが可能で、幅広い年齢層や環境での指導を目指す資格です。

JYIAの資格は、日本ヨガインストラクター協会が承認・指導する教室の主宰者にもなれます。さらに就職支援や、独立開業サポートも受けられます。卒業生による採用もしているため、JYIA教室のヨガインストラクターを目指す方におすすめです。

ヨガインストラクターの仕事内容をチェックしておこう

ヨガインストラクターは、レッスンを受け持つだけが仕事内容ではありません。未経験者が資格取得を目指して、「思い描いていた仕事内容と違った」とならないよう、ヨガインストラクターの仕事内容も簡単にチェックしておきましょう。

スタジオの清掃

ヨガスタジオによっては、別途清掃スタッフを雇わず、インストラクター自らが清掃をするところがあります。とくに少人数で運営しているスタジオは、自分たちで清掃もしなければなりません。

スタジオの清掃作業は、スタジオ・トイレ・更衣室・シャワー室などがあります。どの場所も清潔感を重視すべきで、念入りな清掃が必要です。お客さんが気持ちよく使ってくれることを考えれば、楽しみながら作業ができるでしょう。

レッスン内容やコースを考える

ヨガレッスンの内容やコースを考える仕事もあります。最近はさまざまな目的でヨガを取り入れる人が増えているため、美容や健康などのプログラム作りが必要です。中にはダイエットに特化したメニューや、体の不調を取り除きたい人向けプログラム、リラックスを高めるためのメニューも組んでいきます。

ヨガ未経験者の方がいきなりプログラムを組むことはなく、経験を積みながら徐々に覚えていけば大丈夫です。プログラムの内容によっては、スタジオの人気度も変わってくるため、仕事の中でも重要度は高いでしょう。

レッスンで指導する

ヨガインストラクターの仕事で中心となるのが、レッスンでの指導です。スタジオを訪れる方は初心者から上級者までで、対象者に合わせた呼吸法やポーズを指導していきます。ヨガインストラクターは見本となるため、正確なポーズが求められるでしょう。

ヨガ未経験者の方にとっては「見本となるよう上手くできるか不安」と思うかもしれません。初心者から徐々にヨガを覚えた指導者だからこそ、上手くポーズをとるコツが指導できます。最初から上手い人はいないため、自分もスキルアップするつもりでレッスンを行うのがコツです。

フロントでの受付業務

ヨガのスタジオによっては、インストラクターがフロント業務をこなす場合があります。受付はお客さんが最初に対応する場所で、スタジオの顔です。対応ひとつでリピーターが増えるため、やりがいもある仕事でしょう。

ヨガ初心者でまだ上手くないうちは、フロント業務を中心に対応することになります。ここで接客のやり方を学び、スタジオに来るお客さんとのコミュニケーション力を深めていきましょう。

ヨガインストラクター未経験者がやっておきたいこと

未経験者がいきなりヨガインストラクターを目指すのは難しいと感じるなら、少しずつステップアップしてみてはどうでしょうか。未経験者は次に紹介することから実践してみてください。

実際にヨガレッスンを受けて体験してみる

ヨガインストラクターになれば、ずっとヨガに触れる生活になります。本当に自分がヨガを続けていけるのか不安があるなら、まずは生徒として体験してみましょう。レッスンを通してお手本となるヨガインストラクターを見つけることもできます。生徒の立場で体験すれば、生徒に指導する側になっても初心を忘れずにいられます。

働きながら経験を積み資格取得を目指す

ヨガインストラクターになりたいなら、まずは行動を起こす方法もあります。未経験者OKで研修プログラムがあるスタジオに入社できれば、ゼロからでもスタートできます。最初は雑務から仕事を覚えていきますが、何よりも大好きなヨガにいつでも触れられるのがメリットです。

ヨガインストラクターの志望動機を考えておく

未経験者がヨガインストラクターとして採用してもらうためには、明確な志望動機が必要です。単に「ヨガが好き」では務まりません。未経験者であっても熱意が伝われば、採用はあり得ます。自分がヨガを通しどのようなメリットが得られたのか、お客さんに対しどのようなヨガの喜びを与えられるのか考えてみてください。

まとめ

ヨガインストラクターに必要な資格はないため、未経験者でもチャレンジできます。スタジオによっては未経験者OKで、研修制度でヨガを学べるところもあります。しかし未経験者OKの求人だと範囲が狭められてしまうため、最初からヨガの資格取得を目指すのもいいでしょう。まずはヨガの世界に触れることから始めて、どのような流れでヨガインストラクターを目指せるのか考えてみてください。