ヨガインストラクターの年収はどのくらい?

ヨガインストラクターを目指すなら、年収が気になりませんか?痩せたい人の希望を叶えたり、体調が悪い人のコンディションを整えたりと、ヨガインストラクターは夢のある仕事です。でもボランティアではありませんし、インストラクター自身も生活しなければなりません。これからインストラクターを目指すなら、現実を知りましょう。

250~400万円が平均年収

ヨガインストラクターの平均年収は、250~400万円程度です。初任給は200万円前後と年収が低いですが、30代や40代など年齢を重ねるごとに年収が上がっています。年齢が上がると年収もアップするのは、スキルを積み上げていったためで、年齢だけの要素ではありません。

またヨガインストラクターとして最も年収が高いのは、50代です。年齢を重ねればスキルが増えていき実績を高められる理由と、店長など管理職に就き手当てが増えるためだと思われます。50代までヨガインストラクターを続けていれば、年収400万を目指すことは可能です。

時給換算で3,000~5,000円

フリーランスとして働き、1レッスンごとを持つなら、1時間当たりの収入を考慮しましょう。1レッスン1時間で、3,000~5,000円が目安です。1日2回のレッスンを受け持てば、6,000~1万円の収入が得られます。1ヶ月20日勤務と考えると、フリーランスは月収12万~20万円が相場だといえます。

月収なら17~35万円程度

大手ヨガスタジオの初任給を比較してみると、17~18万円の募集金額が多いようです。17万円の初任給はあくまでも支給額で、ここから社会保険・税金が引かれるとなると、多くの給料は期待できません。手元に残る金額は、支給額の75~80%だと考えておきましょう。

経験を積んだ人であれば、都内の大手ヨガスタジオで月額20~35万円はもらえます。働く地域や雇用内容によっても、月収は変わってくるでしょう。年2回の昇給で収入をアップしたいなら、インストラクターとしてのスキルをアップする必要があります。

高収入が見込めるヨガスタジオがある理由とは?

大手のヨガスタジオでも月収17万円は少ないと感じた方は、最初から高収入が見込める働き方を知っておいてください。どこを目指すのかによっても、年収は変わってきます。

専門的なヨガを教えているスクールだから

ヨガスクールで高収入を目指すなら、専門知識を活かした就職先を選びましょう。高収入が見込めるヨガスクールでは、「RYT200指導経験がある方」「ヨガ以外の癒しを与えられる方」など特徴的な働き方が多いようです。整体師、セラピストなどヨガ以外のスキルを活かす方法もあります。

個人でヨガを教えているフリーランスだから

フリーランスのヨガインストラクターは、スタジオレッスンから、地域の出張インストラクターとしても活躍できます。スタジオの1レッスンを1日2回持っても日給1万円が限度のため、掛け持ちするのが年収アップの早道です。地域や会社への出張インストラクターなら、日給3万円も可能です。

また個人でヨガレッスンをしていれば、生徒さんの数に応じて収入はアップできます。人気のあるインストラクターに成長すれば、正社員として働くより年収が高くなる可能性があります。

経営者として多くのスタッフを雇っているから

1人が受け持てるレッスンは限りがあるため、雇う側になり数をこなせるよう対処する方法もあります。経営者になり多くのスタッフを雇えば、スタッフが増えれば増えるほど、収入がアップしやすいでしょう。経営者は自分でスタジオを持つ必要はなく、事務所を持ち派遣講師として人材を提供する方法もあります。

働き方によるヨガインストラクターの年収

ヨガインストラクターの年収は、雇用状態によって変わってきます。安定した収入を得たい人もいれば、時間も収入も調節しやすい働き方を希望する方もいるでしょう。それぞれの希望に合わせて、働き方を変えてみてください。

安定した収入が得られる正社員

毎月安定した収入を得たい方は、スタジオに正社員として就職する方法が向いています。レッスンは1日2回が目安です。レッスンの間は接客を担当したり、レッスン内容を組み立てたりします。時間があけばスキルアップのために練習もできるでしょう。

正社員の場合は、月17~30万円の収入が得られます。月収40万円程度のところは、一定時間の残業代を含む場合があるようです。正社員の場合は固定給のため、初心者で受け持つレッスン回数が少ない方も、生徒が少ない時期でレッスンが少ないときも収入に影響はありません。

業務委託で1レッスンごと受け持つ

スタジオと業務委託を結ぶと、1レッスンごとを担当し、給料も1レッスンごともらえます。基本的にフリーランスとして働くため、会社に縛られる必要がありません。自分のスキルに応じてスタジオを選んだり、体力に合わせて1日受け持つレッスン数も調節したりできます。

業務委託での働き方は、個人によって収入にばらつきが出ます。必ず1日2回のレッスンが受け持てるとは限らないからです。その代わり人気のインストラクターに成長すれば、自分で会場を借りて1生徒ごとの単価で収入が得られます。1人当たり2,000円でも、毎日生徒さんを呼び込む力があれば、年収500万円も夢ではありません。

子育て中主婦におすすめのパート勤務

子育て中など時間的に余裕がない方は、パート勤務を選びましょう。ヨガスタジオでも時給で働くパート勤務の募集があります。都市部の時給は1,000円程度が目安です。業務提携を結ぶよりパートさんの時給が安く、レッスンを持ったことがあるスキルのある方であれば、スタジオ側としても雇うメリットがあります。

パート勤務なら、子どもの都合でお休みも取れます。扶養控除以内で働きたい人向けに、収入の調節も可能です。

年収500~1,000万円を目指す人がやりたいこと

ヨガインストラクターの仕事で少しでも年収アップを望むなら、次に紹介する点に注意してみましょう。普通に就職して働くだけでは、年収アップは見込めません。

店長など店舗運営のスキルを学ぶ

大手スタジオに就職して収入アップを希望するなら、店長など管理職に就く必要があります。店長の仕事は、レッスンスケジュール組み、スタッフの勤務内容の調節、店舗の営業など幅広い業務があります。スタジオによっては、スタッフ育成を担当することもあるようです。

将来店長になることを希望するなら、最初から「店長候補」として募集している求人に応募しましょう。大手ヨガスタジオでは新規店舗の拡大により、最初から店長候補としての募集をしていることがあります。未経験であっても社内研修制度があるところなら、初心者でもやる気があれば務まります。

幅広いヨガの分野を指導できるように資格を取る

どのような働き方でもいえますが、収入アップにはヨガのスキルアップが必要です。ヨガでスキルを高めるとは、基本レッスンだけでなく、マタニティやキッズヨガなど幅広い分野の知識も身につけることです。

団体が提供するヨガ育成講座を受講すると、団体独自の資格や修了証がもらえるところがあります。修了者は団体の派遣講師としても活躍できるため、フリーで働き複数のスタジオを掛け持ちしたいなら役立つでしょう。

新たに資格取得を目指すのであれば、次のような団体の資格がおすすめです。

一般社団法人全日本ヨガ協会


1級~3級までの資格が取得できます。3級なら認定スクールのインストラクターとして指導ができ、2級以上なら独立開業で生徒さんに教えられます。認定教室、認定スクール、認定校それぞれ登録料と年会費が必要です。団体の講師として活躍するつもりなら、毎年かかる費用も比較しておきましょう。

団体名 一般社団法人全日本ヨガ協会
資格の種類 1級~3級
独立開業 2級以上
登録費 30,000円~600,000円
年会費 10,000円~300,000円

社団法人日本ヨガインストラクター協会


各プログラムを終了すると、JYIAラインセスが取得できます。ライセンスがあれば、団体の教室の独立開業が可能です。1級~3級までの資格があり、認定教室を開くには2級以上の取得が必要です。同じく認定料と年会費がかかります。

団体名 社団法人日本ヨガインストラクター協会
資格の種類 1級~3級
独立開業 2級以上
登録費 30,000円
年会費 20,000円

ファンを作るため自分でレッスンを開く

とくにフリーランスの場合は、ファンを付けることが重要です。「あの先生のレッスンを受けたい」「先生みたいになりたい」と憧れの存在になる努力をしましょう。ファンが付けば自然と口コミで広まり、出張講師でも十分食べていけるようになります。一度ファンが付けばリピーターになり、定期的に出張講師を依頼されるでしょう。

派遣講師なら店舗を借りる必要はなく、お客様の自宅に出向くだけです。数人のレッスンなら広い場所を借りなくてもできて、交通費だけの経費で済みます。出張講師はお客様とのコミュニケーションが重要で、選ばれる講師を目指してみましょう。

自分のスタジオを開業し生徒を増やす

1,000万円クラスの収入を目指すなら、自分でスタジオを開業する方法を考えてみましょう。スタジオを借りたり、自宅をリフォームして開業したりもできます。都市部だと人は集まりますが、ライバルも多く家賃も高いです。まだヨガスタジオが少ない地域を狙う方法もあります。

独立開業をすると、営業活動もしなければなりません。どのような広告を使うのか、どのくらいの費用をかけるのか、営業方法も学んでおいてください。自分のスタジオで収入を得るなら、働けば働いた分収入がアップしやすいと考えておきましょう。

まとめ

ヨガインストラクターの収入は、働き方によって変わります。ライフスタイルに合った働き方と年収を見つけておきましょう。ヨガスタジオだけでなく、フィットネスクラブやスポーツジムなどでも人材が求められています。年収アップのカギとなるのが、技術を磨くこと、生徒さんに選ばれる魅力を持つことです。収入を上げたいと考えている方は、多彩な働き方も比較してみてください。