男性でもヨガインストラクターになれる?

最近は「メンズヨガ」という言葉が登場するようになり、男性でもヨガ実践者の人が増えてきました。自らヨガのよさを体験した方は、「講師になってみたい」「誰かにヨガのよさを伝えたい」と考えていることでしょう。そこで疑問となるのが、男性でもヨガインストラクターになれるのか?ということです。

ヨガインストラクターに性別は問われていない

ヨガインストラクターに性別は問われておらず、男性でもなれます。なぜなら、本来ヨガは男性が修行のために始めたものだからです。本場インドでは男性がヨガをやっている姿を見かけますし、講師の方も男性は多いです。「男性だからヨガインストラクターになれない」ことはないため安心しましょう。

ではなぜ、ヨガは女性のものというイメージが付いたのでしょうか?ヨガブームのきっかけとなったのが、海外セレブの存在です。米国では若い女性の間でヨガがブームとなり、日本でもヨガが美容や健康によいとされて広まっていきました。現在は女性向けのポーズも多く生み出され、本来の男性的なヨガだけでなく、女性らしいヨガも実践されています。

男性のヨガ実践者も増えているため男性も必要

海外に目を向けて見ると、男性がヨガをやっている姿を見かけます。男性がヨガを取り入れる理由は、「精神的安定にいい」「体幹を鍛えられる」といった理由からです。瞑想の要素も含まれるヨガは、スポーツマンや経営者が取り入れ、心の安定を実感しているようです。また体の芯の部分を鍛えることもできるため、スポーツ選手のパフォーマンスアップとしても活用されています。

日本でもヨガが心や体のメンテナンスにいいことが広まっていき、男性にも取り入れられてきています。しかし日本でのヨガは女性的なイメージを持つ人が多いため、スタジオを見渡してみても女性がほとんどなのです。男性がヨガを習いたいと思っても、女性が多いスタジオだと入会しづらい雰囲気があります。男性の使いづらさに目を付けた男性ヨガスタジオも登場しているため、男性のヨガインストラクターの存在はますます必要性が高まっていくでしょう。

男性ヨガインストラクターの就職先について

男性のヨガ実践者が増えたといっても、まだまだ男性専用ヨガスタジオの存在は少ないです。女性専用のスタジオで、男性の利用もOKとしているところが多いのが実情です。男性がヨガインストラクターとして働くなら、就職のしやすい場所もチェックしておきましょう。

男性専用のヨガスタジオ

男性のヨガインストラクターがスムーズに就職しやすいのが、男性専用のヨガスタジオです。都内など限られた場所や、大手ヨガスタジオでも男性専用スタジオがあります。男性専用は生徒さんが男性のため、インストラクターも男性が求められる傾向があります。

ボディメイクをするフィットネススタジオ

男性が通いやすいスタジオといったら、ボディメイクを目的とするフィットネススタジオが挙げられます。筋トレマシンが充実するスタジオや、パーソナルトレーナーが在籍するスタジオは、男性利用者も多いようです。フィットネススタジオのメインは有酸素運動や無酸素運動ですが、ヨガを取り入れ柔軟性アップを求める方もいます。ヨガのプログラムがあるスタジオなら、男性ヨガインストラクターが求められる可能性があります。

独立開業してフリーランスとして働く

ヨガスタジオへの就職だと、女性の採用が多いデメリットがあります。またスキルや人気度に応じて収入がアップしやすいため、生活がかかる男性だと厳しいかもしれません。経験を積んで収入アップを望むなら、独立開業も考慮してみましょう。独立して経営者になる道や、ヨガインストラクターを目指す人向けの講師として活躍する方法もあります。

ヨガインストラクターを目指す方におすすめの資格

男性がヨガインストラクターを目指すなら、資格取得を考えましょう。専門の資格は、日本や海外にも民間の資格がいくつかあります。

世界どこでも通用するRYT200

知名度の高さでヨガインストラクターの資格を選ぶなら、全米ヨガアライアンスの資格がおすすめです。ヨガインストラクターに公的な資格はなく、世界各地のヨガの質を一定に保つ目的で、全米ヨガアライアンスの団体が設立されました。RYT200は全米アライアンスの中で最初に取得を目指す資格で、世界70か国以上で通用します。日本だけでなく海外にも目を向けるなら、RYTの取得は役立つでしょう。

男性が通いやすい資格取得のためのスクール

男性がRYT200の資格取得を目指すなら、認定校での講習を受けなければなりません。スクールによっては男性が通いづらい場所もあるため、注意しましょう。次に紹介するスクールは、男性が通いやすい特徴があります。

LiLA YOGA Institute(リラヨガインスティチュート)


男性の講師が運営するヨガスクールです。数は少ないですが男性の生徒さんもいるようです。RYT200取得講座は、最短1ヶ月で資格を取得できる短期コースがあります。講習は沖縄・大阪・東京などで受けられます。

RYT200コースでは、約70種類のアーサナの行い方とリードの仕方を学びます。食事法、アーユルヴェーダ、瞑想法なども習得が可能です。コースは12人の少人数制のため、ヨガ初心者でも安心して受けることができます。

名前 リラヨガインスティチュート
費用 405,000円
期間 1ヶ月~4ヶ月
時間 200時間
資格 RYT200

yoga works(ヨガワークス)


全米最大級のヨガスクールで、RYT200の取得が目指せます。受講は週末コースや、週末+祝日コースがあるため、仕事を持つ男性でも通いやすいでしょう。受講期間は週末コースなら10週間、祝日も合わせると9週間です。

ヨガワークスのメリットは、世界各国で活躍する講師たちです。女性はもちろん男性の講師たちも多く在籍しているため、男性的なヨガも学べます。海外の講師から学ぶ場合は、通訳が入るため安心です。

名前 ヨガワークス
費用 461,000円
期間 9週間
時間 200時間
資格 RYT200

Under The Light(アンダーザライト)


ヨガアライアンスの認定者3人に1人が、アンダーザライトで取得しています。東京にあるヨガスタジオで、周辺にお住まいの方におすすめです。受講は土日のみのプランがあるため、仕事を持つ男性でも通いやすくなっています。

講師は女性、男性も在籍しています。海外の指導機関とも連携し、世界的なヨガを学ぶ機会もあります。RYT200は必要な講座をそれぞれ選択したり、一括で受講申し込みできたりします。レベルに合わせて必要な講座を選択可能です。

名前 アンダーザライト
費用 499,999円
期間 6ヶ月
時間 200時間
資格 RYT200

男性がヨガインストラクターになるため注意したいこと

ヨガインストラクターは、生徒さんに選ばれる存在でなければなりません。人気のあるインストラクターになるには、それなりの努力が必要なのです。

男性らしい力強いポーズの習得がおすすめ

男性がヨガインストラクターとして活躍するなら、男性らしさを売りにしましょう。女性のインストラクターは多数いるため、真似しても意味がありません。周りのインストラクターと差別化できれば、魅力的な存在になります。力強いポーズや、アクロバティックなポーズは男性だからできることです。

メンタルケアに重点を置いたヨガの指導をする

男性がヨガを取り入れる理由で多いのが、精神的な安定をヨガで手に入れたい理由です。社会のストレスにさらされる男性は、ヨガに癒しを求めています。男性向けにヨガを指導していくつもりなら、瞑想やリラックスの分野も学びましょう。心が安定すると仕事へのパフォーマンスも上がりやすいため、精神的な面のアプローチがおすすめです。

女性が多いスタジオでは採用されにくい

残念なことですが、女性が多いスタジオだと男性のヨガインストラクターは採用されづらい傾向があります。男性だからダメなのではなく、女性の悩みにフォーカスできないためです。30代や40代など年齢的な悩みを抱える女性がヨガに通うケースは多くあります。若い女性も生理痛を改善したい気持ちでヨガを利用しています。男性のヨガインストラクターは女性的な悩みがわかりにくく、共感が得られず失敗するケースが多い理由からです。

ホットヨガのクラスだと体力が必要

ヨガと聞くと、軽い運動だと思われるかもしれません。初心者クラスだと確かに動きはゆったりかもしれません。しかし教える側は声を出し、生徒さんの動きに合わせて指導していく必要があります。神経も使う仕事のため、意外と体力を使うものです。またホットヨガは気温が高い環境での動きとなるため、体力の消耗が激しく、体力があることが前提です。

女性に認められるには清潔管理や体型維持が必要

女性が多いヨガスタジオに就職するなら、女性受けがいい見た目に拘りましょう。女性は外観のよさよりも、清潔感を重視する方は少なくありません。ヨガインストラクターは直接生徒さんに触れることもあるため、身なりは注意してください。汗のニオイ、ウエアの清潔感、髪型にも気を配りましょう。ヨガウエアは体型もわかりやすく、自身も引き締まった体を目指すのがおすすめです。

まとめ

男性のヨガインストラクターの数はまだまだ少ないですが、少ないからこそ男性の強みを生かすことができます。近年は男性のヨガ実践者も増えてきているため、男性のヨガインストラクターが求められる場もあります。初心者がヨガインストラクターを目指したいなら、まずは資格取得から考えてみてはどうでしょうか。費用が気になる方は、ヨガスクールや無料セミナーの参加から始めるのがおすすめです。