ヨガインストラクターの資格取得を目指す人向け本の選び方


ヨガインストラクターを目指すなら、ヨガのポーズから哲学まで幅広く学ばなければなりません。働きながら学びたいなど、スクールではなく自宅で本を利用し知識を習得したい方もいるでしょう。ヨガインストラクターの資格取得を目指す方向けに、本の選び方のコツを紹介します。

興味があるヨガの分野から選んでみる

ヨガインストラクター資格のためには、哲学や思想など難しい分野も学ばなければなりません。最初から難しい書籍を選んで挫折しても意味がないため、まずは興味がある分野から選びましょう。人によってヨガを取り入れたい理由はさまざまで、健康や美容を手に入れたい人もいれば、瞑想のひとつとして実践したい人もいるはずです。自分がヨガで何を学びたいのか考えてみて、興味がある分野の本を選んでみてください。

表紙のデザインや目次で惹かれたものを選ぶ

市販されているヨガの本も多数あります。古くから販売されベストセラーになったものから、新たに発売された本もあります。多くの本から自分に合うものを選ぶのは大変なため、表紙のデザインや目次で惹かれたものをチョイスしてみてください。商品を選ぶときは直感が働くもので、その人が求めているもの、必要としているものを自然と選ぶことが多いようです。

ヨガインストラクターにおすすめ本を聞く

ヨガ初心者で、どの本を選んでいいのかまったく見当がつかない場合は、ヨガインストラクターに聞いてみるのがおすすめです。すでに資格を取得された方なら、たくさんのヨガの本を読んでいるはずで、勉強になった・ためになった本を知っています。実体験から導き出されたおすすめ本なら、ヨガインストラクターの資格取得に役立つでしょう。

ヨガのポーズを学べるおすすめの本5選

ヨガは多数のポーズを覚えなければなりません。自宅で本を使って学ぶなら、写真入りでポーズがわかりやすく、問題点の改善アドバイスが付いているものがおすすめです。

YOGAポーズ大全

2015年出版のヨガポーズが掲載されている本です。127ポーズが掲載され、1つずつのポーズの写真が大きくて見やすくおすすめです。著者はRYT500取得者で、講師も務めています。1冊で、ヨガポーズの意味と理論がわかるよう組み立てられています。実践ポーズは上級者向けが多いため、これからヨガインストラクターを目指す人が参考になるでしょう。

タイトル YOGAポーズ大全
著者 Satori Sankara、久保玲子 監修
出版社 成美堂出版
価格 1,296円
ページ数 223ページ
ポーズ数 127ポーズ

ハタヨガの真髄

ハタヨガの指導者、B・K・S・アイアンガーによるポーズの本です。世界的なベストセラーの本で、ヨガをする方なら注目しておきましょう。ヨガブームの火付け役ともなった本で、ポーズは600ポーズと数が多く、バイブル的な存在です。ポーズのレベルは初心者から、指導者まで対応できます。2011年にレイアウトが一新され、よりきれいな写真が掲載されました。巻末に300週のアサナプログラムが掲載されており、実践しながらヨガが学べます。

タイトル ハタヨガの真髄
著者 B・K・S・アイアンガー
出版社 白揚社
価格 3,564円
ページ数 562ページ
ポーズ数 600ポーズ

ヨーガバイブル

2004年出版の、170以上のポーズが習得できる本です。1ポーズにつき数枚の写真によるプロセスが付いていて、初心者でもポーズを学べるでしょう。ヨガインストラクターの間でも評判が高く、文章でも理論を学びたい方向けです。サイズが小さめで持ち運びもしやすいのがポイント。準備運動から紹介しているため、ヨガをしっかり学びたい方に役立ちます。各ポーズは、呼吸法と瞑想法についても勉強ができる本です。

タイトル ヨーガバイブル
著者 クリスティーナ・ブラウン
出版社 産調出版
価格 2,808円
ページ数 399ページ
ポーズ数 170ポーズ

ヨガのポーズが丸ごとわかる本

2017年に、ヨガ専門雑誌のYoginiが出したヨガポーズの本です。手ごろなお値段で初心者にも優しく、写真でそれぞれのポーズを解説してくれます。ポーズのページはシンプルなつくりで、プロセスから注意点も書かれているのがポイント。1冊の本で、呼吸法、ポーズ、ヨガの理論までそろえているため、入門編としてもおすすめです。シニアヨガやマタニティヨガなどもあって、1冊あれば長く使えます。

タイトル ヨガのポーズが丸ごとわかる本
著者 Yogini編集部
出版社 エイ出版社
価格 1,620円
ページ数 239ページ
ポーズ数 150ポーズ

いちばんよくわかるYOGAポーズ全集

大手のヨガスタジオ「スタジオ・ヨギー」が出しているヨガポーズの本です。お手頃価格で初心者でも入手しやすく、1冊で176ポーズが習得できます。レベルアップできる実践的な内容のため、初心者から上級ポーズまで学べます。はじめてでもわかりやすいよう、動画での配信で学べるのもポイント。本での文章説明は長くなりすぎず、適度なボリュームです。写真は女性のモデルさんですが、男性でも実践しやすいポーズが掲載されています。

タイトル いちばんよくわかるYOGAポーズ全集
著者 スタジオ・ヨギー/今津貴美
出版社 学研プラス
価格 1,296円
ページ数 233ページ
ポーズ数 176ポーズ

ヨガの歴史から哲学まで学ぶおすすめの本5選

ヨガの理論を学ぶなら、歴史から哲学まで学べる本を選びましょう。ベストセラーになった本から、読み物としても面白い本をまとめてみました。

ヨーガ事典

事典と書かれているように、ヨガに関する用語をあいうえお順に掲載されている本です。意味がわからない用語が出てきたら、事典のように調べることができます。掲載されている内容は、ヨガの歴史・哲学・神話など幅広いです。読み物としても楽しめる本のため、ヨガのことをもっと理解したいときに役立ちます。それぞれの項目は短い解説のみで、1日1項目読むだけでも勉強になるでしょう。

タイトル ヨーガ事典
著者 成瀬 貴良
出版社 BABジャパン
価格 4,180円
ページ数 486ページ

いまに生きるインドの叡智

古代インドの歴史からヨガを学びたい方におすすめの本です。インドの気候、宗教から、ヨガの流派についても詳しく解説しています。イスラム教やキリスト教がインドに与えた影響など、宗教的な観点からも学べます。社会背景からヨガやインドの歴史が学べて、わかりやすいと評判です。書籍ではアーサナやプラーナヤーマの実践法もあります。ヨガインストラクターを目指す方は、ヨガの歴史から知識を深めるのがおすすめです。

タイトル いまに生きるインドの叡智
著者 成瀬 貴良
出版社 善本社
価格 3,850円
ページ数 420ページ

ヨーガ本質と実践

これからヨガを学びたい人が知っておきたい知識が詰まった本です。初心者から活用できる練習の進め方や、呼吸、食事、瞑想といった幅広い分野が学べます。ヨガの持つ働き、ヨガの歴史なども掲載されています。イラストや写真入りでわかりやすく、ポーズも学べる本です。ヨガインストラクターの愛用者も多く、中級者以上でも役立ちます。幅広い分野からヨガの知識を広めたいときに役立ちます。

タイトル ヨーガ本質と実践
著者 シヴァーナンダ・ヨーガ・センター
出版社 産調出版
価格 3,410円
ページ数 191ページ

インテグラル・ヨーガ

ヨガの哲学を学びたい人におすすめの本です。Amazonでもベストセラーを獲得している本で、何度も読み返しながら知識を深めていくことができます。使われている言葉が難しく1度で理解するのは難しいかもしれませんが、何度も読み返すうちに新たな気づきがあるでしょう。ヨガインストラクターの方も、生徒さんに教えるとき役立つ本です。ヨガの世界の深さを理解したいなら、必見の1冊でしょう。

タイトル インテグラル・ヨーガ
著者 スワミ・サッチダーナンダ:著、伊藤久子:訳
出版社 めるくまーる
価格 1,980円
ページ数 352ページ

瞑想ヨーガ入門

ヨガの瞑想の部分の知識を深めたいときに役立つ本です。本にはヨガの歴史から学ぶことができ、なぜヨガを実践するのかの哲学の部分にも触れています。実践編では瞑想ヨガのやり方が解説され、集中力アップやリラックス効果を高めたい方におすすめです。わかりにくいヨガの理論も著者によりかみ砕いた説明がされており、初心者からでも理解しやすいでしょう。

タイトル 瞑想ヨーガ入門
著者 綿本彰
出版社 実業之日本社
価格 1,540円
ページ数 277ページ

全米ヨガアライアンスのテスト内容とは?

ヨガインストラクターの資格取得を目指すなら、知名度の高い全米ヨガアライアンスのRYT200がおすすめです。資格取得は卒業試験を受ける必要があります。取得を目指す方は、どのようなテストの内容なのか確認しておきましょう。

インストラクター養成講座で学んだ内容が出題される

RYT200は、全米ヨガアライアンス認定校で、インストラクター養成講座を学ぶ必要があります。最終テストを受ける前に講座の受講が必須です。講座の内容は、座学と実技の2種類です。座学はヨガの歴史・哲学・解剖学について学び、実技はポーズの練習から指導法まで学んでいきます。卒業テストは座学と実技から出題されるため、まずは200時間の講座に参加しましょう。

RYTの実技試験の内容はポーズの指導が基本

RYTの実技試験では、生徒に対しヨガのポーズが教えられるか見られます。同じ生徒同時にポーズを指導しながら、ポーズの調節指導ができるかが判断基準です。実際に生徒さんに教えるのを想定しているため、挨拶から終わりの言葉まで評価されています。

RYTの筆記試験は歴史や哲学などが出題される

RYTの筆記試験は、ヨガの歴史・哲学・呼吸法・ポーズなど幅広い分やから出題されます。おすすめのヨガ本でも紹介した「インテグラル・ヨーガ」は、わかりやすくヨガの哲学を学ぶのに役立つでしょう。

試験までにポーズができなくてもOK

RYT200の卒業試験では、ポーズの実技試験があります。体が硬い方や、初心者でできないポーズがある方もいるでしょう。試験ではポーズができるかではなく、怪我を防ぎ初心者にもわかりやすく指導できるかがポイントです。

まとめ

これからヨガインストラクターを目指す方は、市販の本で学ぶのもおすすめです。まずはヨガの理論から取り入れるのもよし、ポーズから実践するのもよいでしょう。スクールに通う前に本で学んでおけば、知識も身につき、ヨガに触れて楽しみも感じられます。